国土交通省の2021年の住宅市場動向調査によると、分譲マンションを購入した人の63.2%は住宅ローンを利用していました。
マンションの購入時はずっと住み続けるつもりで購入したものの、ライフスタイルの変化などさまざまな事情によって、マンションを売らなければならない人もいるでしょう。
もし、マンションのローンが残っていても、売るまでにローンを完済できれば問題なく売ることができます。そのためには、マンションの売却金額や、ローンの残債額(まだ返済していないローン残高)を事前に正しく把握しなければ判断できません。
そこでこの記事では、
・ローンの残債額の確認方法
・マンションがいくらで売れるのかを知る方法
・ローンが残っているマンションを売る流れ
について解説していきます。
目次
ローンの残債額の確認方法
ローンの残債額を確認するには、主に3つの方法があります。
- 金融機関のWebサイトで確認する
- ローンの残高証明書で確認する
- ローンの返済予定表で確認する
それぞれ順に解説していきます。
1. 金融機関のWebサイトで確認する
多くの金融機関では、金融機関のWebサイトでローンの残債額を確認できます。確認するには、インターネットバンキングなどのサービスへの登録が必要な場合があります。
サービスに登録していれば、ローンの残高照会などが24時間可能であるため、簡単に確認が可能です。詳しい内容は金融機関によって異なるため、不明な点があれば金融機関に問い合わせましょう。
2. ローンの残高証明書で確認する
ローンの残高証明書は、毎年10月〜11月頃に金融機関から郵送される書類で、住宅ローン控除を受けるために、年末調整や確定申告で必要となります。
残高証明書には、返済中のローンの借入条件や年末時点のローン残高が記載されています。
もし、残高証明書が見当たらない場合は、金融機関に連絡すれば再発行してもらえるケースが多いでしょう。
3. ローンの返済予定表で確認する
ローンの返済予定表とは、ローンの返済が終わるまでの期間や毎月の返済額を確認できる書類です。ローン借入後や借入金利が変更した際に、郵送もしくはWebサイト上で送られるのが一般的で、ローンの返済計画の確認、見直しをするのに役立ちます。
マンションがいくらで売れるのかを知る方法
マンションがいくらで売れるのかを知るには、不動産会社にマンションの査定を依頼して査定金額を算出してもらうことで、おおよその売却金額がわかります。
マンションを高く売るには、高く査定してくれる不動産会社に売却を依頼するのがポイントです。
しかし、マンションの査定を不動産会社1社にのみ依頼しても、査定金額が高いのか安いのか判断できません。複数の不動産会社に査定を依頼するのも、手間や時間がかかります。
「なるべく簡単に不動産会社の査定依頼をしたい。」
そのような人には、不動産売却査定サイト「査定之助」の活用がオススメです。
「査定之助」は最短60秒で査定依頼が可能
査定之助は、マンションの情報をフォームに入力するだけで、簡単に不動産会社への査定依頼が可能です。最短60秒で査定の依頼ができて、最大5社から査定結果がもらえます。査定内容を比較して、気に入った不動産会社に査定を依頼できます。
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ローンが残っているマンションを売る流れ
マンションにローンが残っている場合は、基本的にマンションの売却時にローンの一括完済が必要です。マンションの売却金額とローンの残債額を比較して、どちらの金額が高いかでマンションを売る流れが変わります。
ここでは、ローンが残っているマンションを売る流れについて解説します。
マンションの売却金額がローンの残債額を上回る場合(アンダーローン)
マンションの売却金額>ローンの残債額 |
マンションの売却金額がローンの残債額を上回る場合をアンダーローンといいます。この場合は、マンションの売却金額でローンを完済できるため、マンションのローンが残っていても問題なくマンションを売れます。
しかし、マンションの売却金額とローンの残債額があまり変わらない場合は、マンション売却にかかる仲介手数料などの諸費用を考慮すると、自己資金の準備が必要となる場合が高いでしょう。
詳しい内容は、マンションを売る前に不動産会社に確認しておきましょう。
マンションの売却金額がローンの残債額を下回る場合(オーバーローン)
マンションの売却金額<ローン残債額 |
マンションの売却金額がローンの残債額を下回る場合をオーバーローンといいます。この場合は、マンションを売却してもローンを完済できません。そのため、対策を考える必要があります。
オーバーローンの対策として3つ紹介します。
1. 不足分を自己資金で補填して売る
ローンの残債額からマンションの売却金額を差し引いた不足分を、現金などの自己資金で支払うことが可能であれば、オーバーローンでもマンションを売れます。
自己資金での支払いが難しい場合は、次の対策を検討しましょう。
2. 住み替え(買い替え)ローンを利用する
ローンの残債額からマンションの売却金額を差し引いた不足分を現金で支払うことが難しい場合は、住み替え(買い替え)ローンの利用を検討しましょう。
住み替えローンとは、マンションを売って新たに住宅を購入するうえで利用する別のローンに、返済できないローン残債額を上乗せして組むローンのことです。
以下の例で考えてみましょう。
- マンションの売却金額:2,000万円
- ローン残債額:2,500万円
- 新たに借りるローンの金額:3,000万円
この場合は、ローン残債額からマンションの売却金額を差し引いた500万円を、新たに借りるローンに合算して、3,500万円を借りる流れになります。
住み替えローンを使えば、自己資金がなくても可能ですが、通常のローンよりも金利が高いケースが多く、ローンの審査も厳しくなります。また、マンションを売るのと並行して新居を探す必要があり、スケジュールの調整も難しくなるでしょう。
3. 任意売却をする
自己資金の準備が難しく、住み替えローンの審査も通らない場合の最終手段として任意売却があります。
任意売却とは、ローンの返済をすでに滞納している場合などに、金融機関と協議をして合意のうえでマンションを売る方法です。
ローンが支払えなくなった場合、金融機関は裁判所を介した手続きによって、マンションを競売にかけて現金化することが可能です。金融機関によって競売されると、売却相場よりも安くマンションが売られることが多く、ローン残債額が多く残ってしまいます。
しかし、金融機関の合意のうえで任意売却をすれば、マンションの売却相場で売れるケースが多く、オーバーローンでもマンションを売れます。マンションの売却で返済しきれなかったローンの残債分は、交渉次第で分割返済していくことが可能です。
「ローンを滞納しており、このままでは金融機関に競売にかけられてしまう」
という人は、最終手段として任意売却を検討しましょう。
まとめ
ローンが残っているマンションを売る流れや対策について解説しました。
マンションのローンが残っている場合は、以下の内容をおさえておきましょう。
・ローンの残債額を確認する
・マンションがいくらで売れるのかを知る
・マンションの査定金額とローンの残債額を比較する
マンションの査定金額とローンの残債額どちらが上回っているかによって、その後の流れが変わります。そのため、マンションを正確に査定してくれる不動産会社を見つけるのが重要です。
査定之助は、全国のマンションの査定に対応しています。
マンションの査定には、ぜひ「査定之助」をご利用ください。