1980年代にバブル景気でおこったブームで購入した別荘や、親から引き継いだ別荘。
現在はあまり使わなくなってしまった別荘に頭を悩ませていませんか?
リモートワークの普及を追い風に別荘への関心が高まっている今、実は別荘を売るには最適のチャンスなのです!
今回は、別荘を売ろうか悩んでいる方に向けて、売却方法や売却を依頼する不動産会社の選び方を紹介していきます。
ぜひ、あなたの物件を売却するご参考にしてください。
目次
別荘の維持にかかるお金
別荘を売りたいと考える理由のひとつに、税金や管理費がかさんで損をしているということが挙げられます。
別荘を持っていることはそれだけでステータスとなりますが、ほとんど利用しない別荘にお金を払い続けるのはもったいないと考えるのは当然です。
まず別荘を所有していると、「固定資産税」「都市計画税」「住民税」の税金がかかります。
固定資産税
固定資産税は、資産価値に応じて建物・土地それぞれに課される税金です。
土地は地価の増減によって税額が変わるのに対し、全ての家は築年数を重ねるごとに価値が減少していきます。
課税額は、固定資産税評価額(家と土地で個別に算出)×税率(1.4%)で計算します。
都市計画税
都市計画法に基づく「市街化区域内」に土地と建物を所有している場合は、都市計画税が課されます。
標準税率は0.3%で、毎年の固定資産税の納付通知書と合わせて都市計画税の納付通知書も送られてくるはずです。
住民税
住民票をその住所においていなくても、別荘地に住民税を納めなくてはなりません。
住民税には「所得割」と「均等割」という二種類の課税方法があり、住民票がない場合は一律負担の「均等割」のみが課されます。
均等割の負担額は全国一律で、市町村民税3,500円と道府県民税1,500円を合わせた5,000円です。
税金以外にも、別荘を維持するためには以下の諸経費が必要です。
管理費
別荘に行く頻度が少ない場合は、管理費を払って定期清掃や巡回、草刈りなどの維持管理を会社に委託することがあります。
もちろん、清掃や管理を自分でできる場合、管理費は発生しません。
火災保険料
一年の大半を空けておく別荘では、普通の住宅よりも盗難や火災、自然災害のリスクが高く、火災保険に入っておいたほうが無難です。
しかし、居住用の物件を対象としている一般の火災保険に「別荘」では加入できないこともあり、保険料はやや高額の場合が多くなります。
別荘用の火災保険も、やや保険料が高めというケースがほとんどです。
水道光熱費
別荘を利用していない間も、上下水道・電気・ガスの基本料金は発生してしまいます。
使用量が少なくても毎月必ず発生する経費なので、年間をトータルすると負担は大きくなるでしょう。
高く売れる別荘の特徴
別荘の維持にはそれなりのお金がかかってしまうので、あまりt使用していないような状況であれば、売却を考えてみるといいかもしれません。
別荘ブームのころのような需要があるわけではありませんが、コロナ禍において、都心部から離れた物件やセカンドハウスへの注目が高まっていることは事実です。
以下に高く売れる別荘の特徴を挙げるので、所有している別荘が当てはまるか確認してみましょう。
- 管理がしっかりされている
- シンプルなデザイン
- 魅力的なロケーション
特徴1.管理がしっかりされている
あまり利用していない別荘だからといって、管理が行き届いていない別荘に買い手はなかなかつきません。
草が伸び放題で近隣にまで進出しているというようなことはないでしょうか?
外観だけでなく、人が生活していない家は傷みやすいと言われています。
定期的に管理、もしくは管理を委託することで、別荘の価値は大きく変わることを頭に入れておいてください。
シンプルなデザイン
別荘はそもそも普段の生活から一歩離れて休暇を過ごすための場所なので、生活感があまり出ないログハウスやレンガ造りのような、オシャレな造りであることが多いです。
しかしそのような物件は買い手を選びます。
なるべくシンプルで、居住用としても使い勝手のいい造りの別荘のほうが、こだわりの強い別荘よりも高値で売れる可能性は高いと言えます。
魅力的なロケーション
別荘地は日本各地にありますが、別荘を探している人は物件以上にその地域に魅力を感じていることが多くあります。
例えば夏でも涼しい静かな山のふもと、サーフィンができる海のそば、スキー場の近くというように、物件そのものよりもそのロケーションに価値を感じるのです。
最近では農業体験ができることなども、ポイントとしてあげられることがあります。
不動産会社選びのポイント
別荘売却の流れは、基本的には一般的な不動産売却の流れと同じですが、もっとも大きな違いは売却を依頼する不動産会社選びと言えます。
別荘地は不動産の取引が盛んなので、その地域のみを対象に営業している不動産会社が存在します。
そのような業者は全国展開している業者よりも、その土地ならではの特徴を熟知している心強い存在です。
別荘地にはそれぞれイメージやニーズの違い、別荘に関する条例などのルールがあるため、エリアの知識に長けた業者に依頼する必要があります。
別荘を高額売却するには、まずは一括査定サイトを利用してみるのがオススメです。
別荘に限ったものではないですが、不動産を高く売るためには、複数の査定を取ることが大切です。
その中から、売却を安心して任せられる、地域に特化した不動産会社を見つけるようにしましょう。
まとめ
今回のポイントは、
- あまり利用していない別荘を所有するのにはお金がかかる
- 今は地方の物件に注目が高まっているので別荘は売り時である
- 別荘売却には、その地域に強い不動産会社を選ぶこと
- 一括査定で複数の査定を受けること
です。
あなたの利用していない別荘が誰かの手に渡り、長く大事に使ってもらえるといいですね。